この記事にはアフィリエイトリンク(PR)が含まれる場合があります。リンク先の価格や在庫は変動しますので、購入前に各販売ページで最新情報をご確認ください。記事内の写真は、すべて筆者が大阪・関西万博の会場で撮影したものです。
結論:50回通って一番心に残ったのは、サウジアラビア館でした
先に結論をお伝えします。
2025年4月13日から10月13日まで開催された大阪・関西万博に、筆者は約50回通いました。手元に残った写真は6,000枚以上。その中から80枚を選んで振り返ると、足を運んだ回数以上にくっきり思い出すのは、やっぱりパビリオンごとの「国の個性」でした。
いちばん大好きだったのはサウジアラビア館。中庭のヤシの木と白い幾何学の壁、工芸と映像の展示、そしてIRTHカフェのサウジコーヒーまで、館全体がひとつの小さな国みたいでした。同じくらい大好きなのがクウェート館で、星空のドームと真珠の展示が忘れられません。
この記事は、その50回の通いの記録です。パビリオン編、ミャクミャク編、グルメ&グッズ編に分けて、写真とともに振り返ります。各国の章には、にゃんこ太郎の世界旅行イラストも添えました。
記録の概要|約50回・写真6,000枚以上・この記事では80枚と挿絵6枚
- 訪問回数:約50回
- 撮影した写真:6,000枚以上(この記事では、そのうち80枚と挿絵6枚を掲載)
- 特に印象に残ったパビリオン:サウジアラビア館(いちばん大好き)、クウェート館(大好き)
- そのほか写真で記録が残っている館:日本館、フランス館、イタリア館、オーストリア館、チェコ館、いのちの未来館
会期はすでに終了していますが、「50回通った人のアルバム」として、当時の会場の空気をそのまま残すつもりでまとめました。これから万博の関連展示や記録展に行く方の予習にもどうぞ。
サウジアラビア館|一番大好きな館


サウジアラビア館の入口をくぐると、まず中庭の緑に驚きます。ナツメヤシの木陰、ミストの涼しさ、白いボロノイ模様の壁。砂漠の国のパビリオンなのに、オアシスに着いたような感覚でした。

中庭の脇には工芸のコーナーがあり、幾何学模様を彫ったり描いたりした木の板や、編み皿が並んでいました。館内では、テキスタイルアートと映像を格子状に並べた壁で、サウジアラビアのビジュアルアーティストたちが紹介されています。


印象的だった展示のひとつが「サウジアラビアのエンブレムアーカイブ」。アーティストユニットbyTwoが、国の象徴であるエンブレムのデザイン史をリサーチして作った展示で、無数の小さな写真が投影された衝立の部屋は、記録のかたまりの中に立っているようでした。


そして未来の話も。NEOMや「THE LINE(未来の都市)」の展示スクリーンでは、砂漠の地形とこれから作られる都市の姿が映し出されていました。伝統と未来の両方を同じ館で見られるのが、サウジアラビア館の厚みだと思います。

館内のレストラン・カフェ「IRTH(イルス)」については、グルメ編で改めて紹介します。白タイルの壁に店名が彫り込まれたサインまでおしゃれでした。

クウェート館|星空と真珠の館

クウェート館も大好きな館のひとつです。入口の円形サインは日本語・英語・アラビア語の3言語。「伝統的な衣装をお試しいただくのはいかがですか?」と誘ってくれる、ホスピタリティのある始まりでした。
導入の通路では、クウェートに400種を超える鳥がいることが紹介されていて、渡り鳥の中継地点としての自然の話から入ります。そして中に入ると——

天井いっぱいの星空ドーム。砂漠の夜空を見上げるようなシアターは、クウェート館のハイライトでした。続く部屋では、海の映像が映る巨大な青い球体が浮かび、来場者がみんな見上げていました。

もうひとつの名物が、真珠の展示です。編み籠の中の真珠に実際に触れることができて、石油以前のクウェートを支えた真珠採りの歴史を、手のひらで感じる展示でした。

クウェートの人々を紹介する対話型パネル(「INSPIRE」「EMPOWER」などのテーマ)や、人道支援の取り組みを紹介する円形ディスプレイもあり、国の「今」を伝える構成になっていました。


日本館|循環と、32種類の藻類キティ


日本館のテーマは「循環」。館内はPlant(プラント)、Farm(ファーム)、Factory(ファクトリー)の3つのエリアで円を描くように構成されていました。入口近くの壁には「日本館、ただいまお食事中」という言葉。会場の生ごみをバイオガスに変える仕組みを、館そのものが「食べている」と表現した導入です。

いちばんの人気者は、藻類とコラボしたハローキティでした。32種類の藻類それぞれの姿になったキティが壁一面に並ぶ様子は圧巻で、花の形をしたキティの接写は、この記事のお気に入りの1枚です。お土産のシークレットピンバッジも全32種類で、集める楽しさまで設計されていました。



展示の芯は真面目です。緑と黄に光る藻類の培養タンク、伊勢神宮の式年遷宮をドラえもんの漫画で解説するパネル、「やわらかく作ることで、長持ちする」という木組みの展示、穀物の種子が並ぶガラス瓶の壁。日本のものづくりの考え方を、循環という言葉でつないだ館でした。




フランス館|モードと工芸の国


フランス館は、鏡面の螺旋ファサードが目印。夕方の光を受ける外観がまず美しい館でした。
中ではルイ・ヴィトンのトランクが壁一面に積まれ、蓋の内側に映像が流れる展示から始まります。オレンジ色に染まるドーム空間には、球体がぶどうの房のように連なって垂れ下がる彫刻がありました。


そしてディオールの展示。名作「バースーツ」は白・赤・青の3色が香水瓶とともに並び、白いドレス(トワル)が壁いっぱいに並ぶ部屋は、フランス館の写真映えスポットでした。




意外だったのは、真っ白な鳥居の模型が展示されていたこと。注連縄と紙垂まで白で統一された鳥居は、日仏のつながりを示す展示でした。ピンクに光るLEDカーテンの没入空間も含め、「フランスらしい美意識」で貫かれた館でした。


イタリア館|本物の至宝が来ていた


イタリア館は木格子の天井が印象的な建築で、館内には多面体スクリーンのオブジェや、ミラノ・コルティナ2026冬季五輪を紹介するシアターがありました。


この館のすごさは、イタリアの至宝が実際に展示されていたことです。天球を担ぐ古代彫刻「ファルネーゼのアトラス」、ミケランジェロの十字架を担ぐキリスト像、そしてカラヴァッジョの「キリストの埋葬」。「埋葬」には触って感じられる触察レリーフ版も用意されていて、見るだけではない鑑賞の形がありました。




イタリア館の至宝については、大阪市立美術館の特別展を扱った別記事「天空のアトラス イタリア館の至宝」でも紹介しています。あわせてどうぞ。
日伊の職人の展示もあり、京都の藍染め「京藍」を追う若手職人の染色ノートと色見本帳が、暗い小部屋のショーケースに光って並んでいました。


オーストリア館|音楽と、あかしろあか

オーストリア館は、五線譜を模した木造の螺旋構造がシンボル。訪問時は待ち時間40分・入場制限中の看板が出る人気ぶりでした。
館内の見どころは、蓋の内側に葛飾北斎の波が描かれたグランドピアノとシャンデリアの空間。そしてHYDEとのコラボで知られる、スワロフスキーのクリスタルをまとったキャップの展示も、赤いバブルケースの中で輝いていました。


公式キャラクター「あかしろあか」のグッズ展開も本格的で、ぬいぐるみ、刺繍キャップ、ハチミツやお菓子まで揃います。カフェのマンゴーソフトクリームには、あかしろあかのクッキーが乗っていました。



そして、オーストリア館でいちばん有名なのがこの看板。「This is AUSTRIA, Not AUSTRALIA!!(ここはオーストリアです。オーストラリアじゃありません!!)」。このユーモアが、この館の親しみやすさを物語っています。

チェコ館|レネちゃんは、ミャクミャクのお友達

チェコ館は、ガラスと木の螺旋棟を登っていく建築。ガラス越しに行き交う人の影が見える、不思議な透明感の館でした。
この館の主役は、公式マスコットのレネ。緑色で目がたくさんあるレネは、ミャクミャクのお友達として紹介されたキャラクターです。推し活ブログとしては外せない存在で、館内のポスターや等身大パネル、ショップのぬいぐるみとピンバッジまで、レネづくしでした。



展示では、数千年前の亜化石オーク(半化石のナラの木)を使った「文明の森」の器や、天井から無数に吊るされたガラスの雫のインスタレーションが印象に残っています。壁の落書きコーナーには、来館した著名人のサインやイラストも。石破総理が描いたオバQのイラストまでありました。



いのちの未来館|アンドロイドたち

石黒浩氏がプロデュースしたシグネチャーパビリオン「いのちの未来」。入館するとまず赤いカウンターで「アシスタントデバイス」を受け取り、首から下げて回ります。


展示の中心はアンドロイドです。座って微笑む子どものアンドロイドの隣には文楽人形が並び、「人形」と「人間らしさ」の歴史を考えさせられます。キャップを被った少年アンドロイドの横顔は、耳のデバイスの光まで精巧でした。


映像を見つめるアンドロイドの後ろ姿、公園のベンチ前に立つ3体のアンドロイド、アンドロイド同士の対話のステージ。未来の暮らしの断片を、少しゾクッとしながら見て回る館でした。



50回通った相棒
このブログの主役、ミャクミャクの記録も外せません。


会場のシンボル、巨大ミャクミャク像は正面からも後ろ姿からも何度も撮りました。ミャクミャクハウスでは、ぬいぐるみの展示や着ぐるみのグリーティングがあり、間近で会える時間は毎回特別でした。



足元にもミャクミャク。EXPOロゴ入りのマンホールや、キャラクターが描かれた路面アートなど、歩いているだけで見つかる仕掛けが会場のあちこちにありました。



会場の風景で印象に残っているものも少し。白い鹿の彫刻(名和晃平氏の作品)、夜に光る実物大ガンダムの立像、そして星空のような天井や光る木々の映像展示など、夜の会場は昼と別の顔でした。



このミャクミャクへの熱が、やがてPOP MARTやラブブの推し活につながっていきます。その経緯は、別記事「ミャクミャク×ラブブ コラボ完全ガイド」で詳しく書きました。
館で食べたもの
サウジアラビア館 IRTHカフェのサウジコーヒー
一番大好きなサウジアラビア館のカフェ「IRTH」では、サウジコーヒーを小さなカップで。デーツのサンドと瓶入りのデザートを一緒に注文しました。カウンターでは、金色のダッラー(コーヒーポット)が砂の保温台の上に並び、スパイスの小カップとともに、コーヒー文化そのものが展示のようでした。


オーストリア館のマンゴーソフト
オーストリア館のカフェでは、あかしろあかのクッキーが乗ったマンゴーソフトクリームを。ワッフルボウル入りの、見た目も楽しい一品でした。
カタール館のデーツ
カタール館のお土産は、カルダモン入りのデーツ。金色のロゴが入った箱は、万博土産らしい高級感がありました。

買った・引いた・集めた
- ミャクミャクのぬいぐるみくじ:引換券と公式ストアのワゴン。何度も通う楽しみのひとつでした(関連記事「ミャクミャクグッズおすすめ」もどうぞ)
- ミャクミャクのPVCフィギュア:カプセルの中から出てきた小さなフィギュア2種
- 日本館の藻類キティ シークレットピンバッジ:全32種類。館で買えた思い出の品
- チェコ館のレネグッズ:ぬいぐるみとピンバッジ。ミャクミャクのお友達、レネのグッズはつい集めたくなります
- オーストリア館のあかしろあかグッズ:ぬいぐるみ、刺繍キャップ、ハチミツやキッフェルンのお菓子まで



おわりに|50回通った先に残ったもの
大阪・関西万博は2025年10月13日に閉幕しました。でも、50回通って撮った6,000枚以上の写真と、集めたグッズと、出会ったミャクミャクとレネのようなキャラクターたちは、今も筆者の推し活の真ん中にいます。
このブログでは、万博の関連展示のレポート(報道写真展、ユニフォーム展示など)も続けていますし、ミャクミャクとPOP MARTの推し活は現在進行形です。万博が終わっても、推し活は終わりません。
最後に、この記事の挿絵「にゃんこ太郎の世界旅行」は6か国分あります。残りのドイツ(レーダーホーゼンとノイシュヴァンシュタイン城)とイギリス(衛兵制服とタワーブリッジ)は、締めくくりに並べておきます。にゃんこ太郎も、世界旅行を楽しんだようです。


長い記録にお付き合いいただき、ありがとうございました。
